遺伝性血管性浮腫(HAE)の情報サイト「腫れ・腹痛ナビ」

こんな場所に、
こんな腫れ・むくみ、
症状がありますか?

監修:埼友草加病院 院長 大澤 勲先生

腫れ、むくみは、日常でよくみられる症状ですが、あなたの腫れやむくみに、もしかしたら病気が隠れているかもしれません。
このからだの写真は、「腫れ・むくみをくり返す体質」の主な症状を紹介しています。
気になる腫れやむくみのあるからだの場所をクリックしてください。

今日も1日、立ち仕事で足がむくんで痛い…、お酒を飲み過ぎて顔が腫れぼったい…色々な腫れ、むくみで悩まれている方が多いかと思います。

「むくみ」というのは、何らかの原因によって、皮膚の下に水分が余分に溜まった状態で、少し専門的な言葉では「浮腫(ふしゅ)」ともいいます。
一般的に、むくみが最も起こりやすいのは、足です。なぜなら、心臓から遠い位置にあって血液の流れが悪くなりやすく、通常、立っていると重力によって足に血液が溜まりやすいからです。
そして、たいていは一晩寝れば、朝にはむくみが取れます。

腫れ、むくみは、日常でよくみられる症状ですが、腫れ、むくみが病気のサインとなることがあります。
実は、じんま疹も皮膚の一部分に起こるむくみの1つです。かゆみのあるぷっくりとした境界明瞭な皮膚の膨らみ(むくみ)が急にあらわれるのが、じんま疹の特徴です。

このじんま疹とよく似ているけれども、血管性浮腫(けっかんせいふしゅ)というむくみがあります。
血管性浮腫は、突然まぶたやくちびるなどの皮膚や消化管が腫れる病態のことをいいます。
1882年にドイツ人医師クインケが最初に報告したことから、別名「クインケ浮腫」とも呼ばれています。
血管性浮腫は、何かの薬を服用していて起こったり、食物アレルギーによって起こったりと、その原因はさまざまですが、生まれつきの体質が関係している場合があります。
とてもまれですが「血管性浮腫(腫れ・むくみ)をくり返す体質」の方がいるのです。

「腫れ・むくみをくり返す体質」の方は、数日で消える、かゆみのない腫れ、むくみが急に手足や顔にあらわれることがあります。
目には見えないからだの中も腫れやすく、口の中〜のど〜食道〜胃〜小腸〜大腸と続いて1本の管になっている「消化管」が腫れることもあります。
消化管が腫れると激しい痛みが出ます。
一見、関係のなさそうな「腫れ、むくみ」と「腹痛」が同じ原因によって起こることがあるのです。

当サイトのチェックシートでは、腫れやむくみに潜む病気の中でも、特に「腫れ・むくみをくり返す体質」の可能性についてセルフチェックができます。

「腫れ・むくみをくり返す体質」は「遺伝性血管性浮腫(HAE)(エイチ・エー・イー)」という病気である可能性があります。
写真の症状と似たような腫れやむくみ、腹痛のある方は、「腫れ・痛み チェックシート」で症状をチェックしてみてください。

くり返す
腫れ・むくみ、痛みの症状を
セルフチェックできます。