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遺伝カウンセリング
について

遺伝カウンセリングとは何ですか?

遺伝カウンセリングとは、遺伝性疾患の患者さんやその可能性のある人、またそのご家族(以下、クライエント)に対して、遺伝性疾患の正確な医学的情報を分かりやすく伝えるとともに、クライエントの悩み、不安、その他さまざまな話を十分にうかがい、治療を含む日々の生活で発生する問題を自ら力で解決していけるよう社会的、心理的なサポートを行う医療行為です。

私はなぜ遺伝カウンセリングを受ける必要があるのですか?

あなたがかかっている(あるいはその可能性がある)遺伝性疾患について、あなた自身やご家族が、悩み、不安、さまざまな疑問などを抱えているのではないでしょうか。また生活上の問題に直面されているのではないでしょうか。 遺伝カウンセリングでは、それらの問題を解決するためのさまざまな情報提供を行い、あなた自身が納得して意思決定できるようサポートします。

誰が遺伝カウンセリングを行うのですか?

遺伝カウンセリングに関わる資格として国内で認定されているのは、臨床遺伝専門医と認定遺伝カウンセラーの2つの専門職です。どちらも、日本人類遺伝学会と日本遺伝カウンセリング学会が共同で認定している資格です。

臨床遺伝専門医

遺伝性疾患に関する専門医で、全国に約1,300人いるといわれています(2018年11月現在)。臨床遺伝専門医のリストは、臨床遺伝専門医制度委員会のホームページ1 )で確認できます。

1 ) 臨床遺伝専門医制度委員会「全国臨床遺伝専門医・指導医・指導責任医一覧」
http://service.kktcs.co.jp/smms2/c/jbmg/ws/license/List_jbmg.htm?id=all&t=http://www.jbmg.jp/list/senmon.html(外部サイトに移動します)

認定遺伝カウンセラー

認定遺伝カウンセラーは医師ではない遺伝性疾患の専門職で、臨床遺伝専門医と連携して、遺伝性疾患や社会的な支援体制の情報提供を行い、クライエントを支援します。 実際には、臨床遺伝専門医と認定遺伝カウンセラーの2つの専門職以外にも、外来担当の主治医、看護師、臨床心理士、社会福祉士らが関わり、チーム医療として行われます。

遺伝カウンセリングはどこで受けられますか?

まずは、かかりつけの医療機関にご相談いただくのが早いでしょう。 もし難しい場合には、全国遺伝子医療部門連絡会議のホームページにある「遺伝子医療実施施設検索システム(登録機関遺伝子医療体制検索・提供システム)」2 )から遺伝子医療を実施している全国の施設を調べることができますので、参考にしてください。

2 ) 「全国遺伝子医療部門連絡会議」登録機関遺伝子医療体制検索・提供システム
http://www.idenshiiryoubumon.org/search/(外部サイトに移動します)

遺伝カウンセリングの費用はいくらくらいかかりますか?

特定の遺伝性疾患に対して遺伝学的検査を行った後の遺伝カウンセリングでは、保険が適応される場合があります(令和2年4月現在)。
その他の場合には原則として自費診療になり、施設ごとに価格が設定されています。遺伝カウンセリングを受けようとしている施設にお問い合わせください。

【参考】
日本遺伝カウンセリング学会ホームページ 遺伝カウンセリングQ&A.http://www.jsgc.jp/faq.html
全国遺伝子医療部門連絡会議ホームページ 遺伝子医療実施施設検索システム(登録機関遺伝子医療体制検索・提供システム).http://www.idenshiiryoubumon.org/search/
診療報酬点数表 新旧対照表(令和4年4月実施),日本医師会
安齋純子.医療.70(10),2016:426-430.
松尾真理,斎藤加世子.小児科.57(7),2016:853-858.